Windows 8 の WinRT アプリ (Metroスタイル アプリと呼ばれていたもの、Windows ストア アプリとも *1) のインストール方法についてまとめてみる。
(*1) WinRT アプリには「Windows ストア アプリ」と云う呼び方もある。但し、「Windows ストアにある Windows ストアに WinRT アプリでないデスクトップ アプリがあったらそれは Windows ストア アプリなのか?」とか「Windows ストアを介さない WinRT アプリは Windows ストア アプリなのか?」等の疑問が残り、必ずしも「WinRT アプリ = Windows ストア アプリ」とは云えないかも知れない。(*2)
(*2) かつて「Metro スタイル」と呼ばれていたスタイルは「Microsoft デザイン スタイル」と呼ばれるようになったらしい。一方、WinRT は Windows 8 の新ランタイムで、Windows ストア アプリが主に使用している。
WinRT アプリをインストールする方法は以下の通り。
- Windows ストアを介して配布
- 「Windows ストア開発者になるための手順」に従い(Microsoft アカウントと結び付けられた) Windows ストア開発者アカウントを取得する。
- マイクソフトとアプリ開発者契約を結ぶ (個人は年間4900円。現在は MSDNサブスクリプションを購入していれば一年分無料。企業は年間9,800円)。
- Windows ストアに作成したアプリを提出。
- 審査が通り Windows ストアに並んだら、Windows ストアからインストールできる。
- 開発者が Visusal Studio からテストのために実行 (Visual Studio から)
- Windows ストア開発者アカウントを取得する。
- 開発者用ライセンス (無償) をインストールする。
※ 上述の Windows ストア開発者アカウントが必要だが、上述のアプリ開発者契約は不要。
Visual Studio からインストール可能。ない場合は、初回起動時に警告が出るので、その指示に従えばインストールできる。 - テストのために起動。テスト用にアプリがインストールされる。
- 開発者が Visusal Studio からテストのために実行 (手動インストール)
- Windows ストア開発者アカウントを取得する。
- 開発者用ライセンス (無償) をインストールする。
※ 上述の Windows ストア開発者アカウントが必要だが、上述のアプリ開発者契約は不要。
・管理者権限で起動した PowerShell のプロンプトから Show-WindowsDeveloperLicenseRegistration コマンドレットで開発者用ライセンスをインストールできる。
例.
> Show-WindowsDeveloperLicenseRegistration - アプリを手動インストールする。
・管理者権限で起動した PowerShell のプロンプトから Add-AppxPackage コマンドレットでアプリをインストール。
例.
> Add-AppxPackage -Register .\AppxManifest.xml
- サイドローディング
※ Windows Store を介さずに WinRT アプリをインストールすることができ、この方法をサイドローディング (Sideloading) と云う。
以下に説明がある。- サイドローディングとは何ですか。Windows ストアでそれは許可されますか。 - Windows ストアへのクライアント アクセスの管理 - TechNet
- アプリの追加と削除の方法 - TechNet
- Windows8 Enterprise Edition または Windows Server 2012 で Active Directoryドメインに参加する。
- ドメインのグループ ポリシーでサイドローディングを許可 (グループ ポリシー エディターで「信頼できるすべてのアプリのインストールを許可する」を有効にする)。
- 信頼されたルート証明書機関からの証明書でアプリを署名
- アプリをインストール
・管理者権限で起動した PowerShell のプロンプトから Add-AppxPackage コマンドレットでアプリをインストール。