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オブジェクト倶楽部 2006 クリスマスイベント

12月20日に、オブジェクト倶楽部のクリスマスイベントに参加した。
以下でレポートしてみたい。

オブジェクト倶楽部 2006 クリスマスイベント
主催 オブジェクト倶楽部 (株式会社永和システムマネジメント)
日時 2006年12月20日(水) 10:00~17:00 (懇親会 17:30~19:30)
場所 国立オリンピック記念青少年総合センター
参加内容
  • セッション1: 安井 力氏『ソフトウェア治具 -自作ツールのススメ-(仮)』、水越 明哉氏 『描いてみようかマインドマップ』
  • セッション2: 角谷 信太郎氏 『クは駆動のク-Developer TestingとBDD-』、岸田 健一郎氏 『明日から使える今どきのWEBデザイン』
  • セッション3: 天野 勝氏『見える化は改善の道具』
  • 基調講演: 平鍋 健児氏
  • ライトニングトークス: トーカーとして参加
  • 懇親会+二次会

JR と 小田急線で会場へ。入り口に、いきなりオブジェクト倶楽部主宰の平鍋氏が居て驚かされる。

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受付の様子。

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前日に、『アジャイルプロセス協議会 第11回定例セミナー』に参加した人だけが貰えるプレゼント。私は、参加したので入手。

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セッション会場の様子。

セッションの最初は、安井 力氏。既存のツール群に、「ソフトウェア治具」という名前を与えようという試みは面白いと思った。ネーミングすることで概念が生まれ、意図が生まれる。

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水越 明哉氏『描いてみようかマインドマップ』で描かれた「これまでで最大のマインドマップ」。

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天野 勝氏『見える化は改善の道具』でワークショップ中に私が作成したもの。

体験型のセッションは、素晴らしいものだった。チームに分かれて、作業を行い、カイゼンを行ってみることで多くの発見があった。

天野氏のワークショップに参加するのは、これが初めてではない。毎回多くの気付きがある。体験しなければ分からないことが確実にある。

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平鍋 健児氏の基調講演。

書画カメラに向かってフリーハンドで図を描きながら進められた。後で図を描いた紙を平鍋氏から拝借したので、以下では平鍋 健児氏の blog 『An Agile Way ― オブジェクト倶楽部クリスマスの資料』から引用しつつ、図を挙げてみたい。

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「コミュニケーションの中身」

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「製造業では、価値は物に付く。」

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「ソフトウェア開発は壮大な伝言ゲームであり、ソフトウェアはビットの塊ではなく、コミュニケーションの塊で出来ている。」

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「このコミュニケーション場を広帯域に保つこと、そして、場に流す情報を、できるだけ誤解が少ないもの (すなわち、見えるもの、触れるもの) にしていく必要がある」

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「コミュニケーションは鎖状になっていることから、TOC的には「最も弱い部分」(契約を跨ぐ部分、場所を跨ぐ部分)を厚くすることが必要で、厚くする方法は、そこにWin-Winを持ち込む、対面で話す環境を作る、などがある。」

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「もう1つの方法はこの鎖を「わっか」にして繋いでしまい、そこに要求を小分けにして流すことをぐるぐるやる。これがアジャイル。」

詳細は、上記の氏の blog を参考にしてほしい。だが、氏が図をパワーポイントなどで、予め描いておいたのではなく、その場で描きながら説明したことにはきっと意味がある。で、その意味は、時間を掛けてあの時間を共有した者にしか判らないのかも知れない。重要なことは、言葉だけでは伝わらないのかも知れないのだ。

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ライトニング トークス。
私は、「『メタボリック症候群からの視点変換』~果たして真の男前豆腐とは?~」というネタをやった。
http://www.objectclub.jp/event/2006christmas/files/ に資料が公開されている。

オブジェクト倶楽部のイベントのライトニング トークスは、いつも素晴らしい内容のものが多く、それぞれの5分に気付きがある。勿論、一番多くの Aha! 体験が得られるのは、参加することなので、私も僭越ながら参戦させていただいた次第だ。

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講演会終了直後の会場の様子。

ほぼ毎回参加しているイベントだが、魅力はやはり「気付き」が得られることだろうか。

上では書いていないが、もっとも気付きのあったセッションは、角谷氏のセッションだった。絶妙なテンポで繰り出される言葉のリズムが、びんびんと響いてくる。
他の人もどこかで書いていたが、氏のリズムでこそ伝わる何かがあるのだろう。

最後に。懇親会後の二次会で話題になったことだが、今回のこのイベントへの参加テーマは、"Aha! 体験" だったと思う。

体験による "Aha! 体験" が、エンジニアとしての人生を豊かにしてくれる。確実にいえることは、それは、参加しないと得られないものだ、ということだ。解答をいきなり見てしまったのでは、"Aha! 体験" は得られないのだ。苦労して自分で辿り着くことにも、きっと意味はある。

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2006年12月31日 18:00に投稿されたエントリーのページです。

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