« Tech・Ed 2005 Yokohama 参加レポート | メイン | 自宅で花火 »

ご静聴ありがとうございました

lecture.gif
講演会などをよく聴きに行くのだが、その時に使われるパワーポイント等の資料でどうにも気になることがある。

まあどうでも良いことと言えばどうでも良いことなのだが、パワーポイント等の資料の最後が、


「ご静聴ありがとうございました」

となっているものをよく目にすることだ。

なんだか年寄りくさくて恐縮だが、静聴という言葉は、「私語したりせずに静かにして聴く」という意味で、会場がざわついていて、それが講演に差し支えるときなどに、司会者が、


「どうかご静聴をお願いします」

のように使うものだ。

「ご静聴ありがとうございました」

は、「静かに聴いていただいてありがとうございました」の意味で、この言葉の使い方は間違いではない。間違いではないが、講演の最後をこれで締めくくられると、とても違和感がある。

同じ読みで清聴という言葉がある。「他人が自分の話を聴いてくれることを敬っていうときの言葉」で、静聴とは意味が違う。
こちらを、


「ご清聴ありがとうございました」

のように使う。「私の話を聴いてくださってありがとうございました」の意味だ。
こちらの方が本来の使い方で、しっくりくる。

コメント (3)

t-wada:

ああ、知りませんでした。
ずっと間違って使ってしまっていたんですね。
勉強になります。ありがとうございました。

t-wada さん、こんにちは。

コメントどうもです。
いえ、ただ主観のままに適当なことを書きなぐっているだけです。こちらこそ勉強させていただいております。

なますて:

なるほど~。私は、「ご静聴~」は「ごちそうさま(=ご馳走さま)」みたいな、講演が終わったときの慣用句なんだろう程度にしか考えていませんでした。確かに「ご清聴~」のほうがなんとなくいいですね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2005年08月25日 15:55に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「Tech・Ed 2005 Yokohama 参加レポート」です。

次の投稿は「自宅で花火」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35