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運転士、異常行動“ゲーム脳”の特徴

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運転士、異常行動“ゲーム脳”の特徴』 (ZAKZAK より)


上記記事より引用:

---- 引用ここから ----


●ゲーム脳か●

 「ゲーム脳の恐怖」の著書で知られる森昭雄・日大教授(脳神経科学)は高見運転士の行動をこう分析する。

 「高見運転士は過去3回も乗務員として重大なミスを犯しながら、自身で再発防止ができておらず、注意力が散漫な印象を受ける。伊丹駅でのオーバーラン後、指令の呼び出しに応答がなかったのも、故意であるとすれば、大事な場面で倫理的な行動がとれず、キレやすいというのはゲーム脳の特徴とよく似ているともいえる。JR西日本は運転士に関する情報を開示するなど、徹底検証が必要ではないか」

■ゲーム脳 テレビゲームに熱中すると、人間の脳波にはβ波が出ない場合がある。この状態になると思考活動が衰え、無気力、感情の爆発など、いわゆる「キレる」状態になるという。また、携帯電話を頻繁に利用する人も「ゲーム脳」になると指摘されている。


---- 引用ここまで ----

同サイトでは、寝屋川事件のときも「ゲーム脳」に関する記事を載せている。


テレビの報道番組などでも、未だに「ゲーム脳」のような滅茶苦茶な主張が後を絶たない訳だが、このような悲惨な事故の記事で、このようなことを書くのは不適切だ。ふざけているのか、と腹立たしく思う。


実際はふざけている訳ではなく、「ゲーム脳」に関する森昭雄教授の主張を全く知らないか、或るいは、自分の頭で全く考えようとしていないかのどちらかなんだろう。

このような「ゲーム脳」という言葉に思考停止してしまっている人たちの脳のことを「ゲーム脳脳」と呼ぶそうだ。

もう面白ければ何を言っても良いのか? という感じ。自分の脳で判断をしようとしないマスコミが、いたずらに恐怖感を煽る。
こういう煽りは、テレビでもよく見掛ける。
本当に危険なのは、「ゲーム脳脳」を持ったマスコミが、このような形で大きな影響力を発揮してしまうことだ。

「ゲーム脳」の論理は『買ってはいけない』(週刊金曜日別冊) でのそれと同様だ。

こんな論理で何かの危険性を論じて良いのなら、何だって危険になってしまう。

  • 殺人事件の犯人には、スポーツ経験者が多い。運動のやり過ぎは、人を攻撃的な性格に変える危険がある。
  • 少年犯罪を起こした少年は、朝起きて歯を磨く人が多いことが統計上明らかになった。歯を磨くと脳が凶暴化する危険がある。

有名なジョーク「ジハイドロジェン・モノオキサイド」のように。


「ゲーム脳」については以下を参照のこと:

コメント (3)

小井土:

ゲーム脳には、お手玉が良いらしい。
ということはジャグリングもOKだろう。
やはり、ジャグリング。

http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2002_11_20_2/content.html

ゲーム脳は「ゲームは悪いという根拠が欲しかった親」、「キャッチーな用語が欲しかったマスメディア」の両方の需要を満たす、便利な用語なんですよね。

ネットゲームはやったことがないけど、ネット越しの人間とのプレイなので、コミュニケーションが無いわけじゃないと思います。Xboxのファントムダストには「敵のボイスチャットを盗み聞きする」というアイテムがあったりします。

大学受験も今思えば一種のゲームかな。本当の意味で頭を使っていたかというと使っていなかった気がする。

小井土 さん、渋川 さん、こんにちは。

小井土 さん:
確かに、3ボールカスケードを150回できるようになると、ゲーム脳から脱却できると、その記事にありますね。
うーむ…

渋川 さん:
「ゲームの所為」という言葉を権威の有りそうな人が言っている、ということだけが、重要だったんでしょうね > ステレオタイプとしての「ゲーム脳」という言葉を歓迎する親達やマスメディア。

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2005年05月02日 19:20に投稿されたエントリーのページです。

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