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嫌いな言葉 その一

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嫌いな言葉 その一:
『それって理想論ですよね。現場はそんなにうまくいかない』

例文.


  • 「エクストリーム・プログラミングなんて理想論ですよね。現場じゃそんなにうまいこといかないですよ」 (*1)


一般解を全部「理想論」で片付けてしまう。

「現場はいつも問題に満ちている」というのは現実だが、いつもいつもずっと昔から同じような問題で困っている、というのは、それは現場のあるべき姿なんだろうか。

  • 「自分の現場は特殊だから一般解など当て嵌まらない」と考えていて、
  • 「問題を毎回一から解こうとする」ため、
  • 「車輪の再発明」になり、先人の知恵を活かせず、
  • 「場当たり的な問題解決」に成ってしまう。

それって、「理想論」どころか、理想にも現実にも即していないのではなかろうか。

現場はいつも大変でつらいもんなんだ、と思いたいだけ。
「現場はそれほど甘くない」なんて口にしてしまったら成長はない。


(*1) 寧ろ、理想通りに行かないからこそ、現実的な近似解を求める方法としてアジャイルがあるのだけど。

コメント (5)

おかじま:

なにか実感がこもってますねぇ.
岡島が最近価値とする,「中庸」は,理想と現実に対してもあてはまると思っております.

てらだ:

ちょうど最近,似たようなことを考えました.
で,理想論に対して「夢想論」という言葉を思いつきました.私の勝手な定義では

夢想論 ... 現実の困難や制約を取り払った夢のような状態を夢想すること

理想論 ... 現実の困難や制約の範囲であるべき最高の状態を模索すること

夢想論になっちゃマズイと思います.でも,理想論はどんどん追求していきたいですね.

中庸・中道をとるためには、結局のところ理想の形を考えないと意味がないですものね。

私は理想論大好きです。

言い訳として誰かが決めた「現実」を持ち出すのではなく、いろいろ検討した結果、もっとも望ましい「現実」を自ら喜んで選びたいものです。

hmoriya:

同感です。
アスペクトみたいに既存のプロジェクトに織り込んで利用していけるようなアイデアをみんなで考えたいですね。

あなたのやり方でも実践可能です・・といった

おかじま さん、てらだ さん、chikura さん、hmoriya さん、こんにちは。

ありがとうございます。

理想論は大切です。現場でも、理想を見失ってはいけないと考えております。
でも現場に取り入れていくためには、「知恵」が必要なんですね。

「中庸」ですか。もう少し考えてみます。

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2005年04月25日 16:08に投稿されたエントリーのページです。

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